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Googleが提供するデータクリーンルーム「Ads Data Hub」を活用して、何ができる?

こんにちは。CCI データプランナーの浅井です。

クッキーレス時代においてユーザーのプライバシーを配慮しながらも、効果的かつ継続的なマーケティング活動を展開するにあたり注目を浴びているデータクリーンルーム。本日は、Googleが提供するデータクリーンルーム「Ads Data Hub」をご紹介します。
そもそも、データクリーンルームって…?という方は、まずこちらのコラムをチェックしてくださいね!

 


■目次


◆Ads Data Hubとは

 

Googleが提供するデータクリーンルーム「Ads Data Hub」通称”ADH”は、プライバシーと透明性を両立させた状態で、従来の管理画面を超えた広告の効果検証・測定を実現するデータプラットフォームです。広告ログデータに直接アクセスし、Googleが保有しているデータ(膨大かつ高精度!)を用いて自由な分析を行うことができます。

 

【DD】adh_works_231225

出典:Investing in the next generation of measurement on YouTube

 

※こちらは、YouTubeやGoogle広告をはじめとする広告に接触したユーザーと、外部データ(ファーストパーティーデータ、あるいは独自に仕入れた購買データ・位置情報データなどのセカンドパーティーデータ)と突合・集計することで、広告改善に役立つ実用的な洞察を得ることができますよ。ということを説明している図です。


Ads Data Hubにおける集計処理は、ユーザーのプライバシーを保護するため、以下の要件に基づき実行されます。

・静的チェック: クエリ内のステートメントを調べ、プライバシーに関する明らかで切迫した懸念がないか探します。たとえば、ユーザー識別子のエクスポート、ユーザー識別子を使った関数、ユーザー単位のデータを含むフィールドにおけるブロックされた関数の使用がないかを調べます。


・集計要件: エンドユーザーのプライバシーを守るため、それぞれの行に含まれるユーザー数が十分に大きな数であることを確認します。


・差分チェック: 実行中のジョブの結果を以前の結果と比較します。また、同じ結果セットで行も比較します。これは、集計要件を満たす複数のユーザーセットのデータを比較することで、個々のユーザーに関する情報を収集しないようにするためです。2 つのジョブの間で基礎的データに違いがあると、差分違反が発生します。

 

引用:プライバシー チェック - Ads Data Hub ヘルプ

このように、プライバシーセーフティな環境が整っている中での広告効果検証というものが可能です。

 

◆Ads Data Hubを活用して、何ができる?

 

ここからは、ADHを活用することでどのようなことができるのかを見ていきましょう。ざっくり大きく分けて2つのことができるようになります。


1:広告管理画面を超えた分析

 

広告管理画面では見ることのできない数値を明らかにすることで、これまで以上に深掘りした分析ができるようになり、結果として根拠に基づいた広告運用改善が見込めます。いくつか例を挙げて説明しますね。

 

広告接触したユーザーはどういったもの/ことに興味関心を持っているんだろう?

【DD】ADH_audience_2407

 

例えば、「料理好き」セグメントを設定して広告配信した場合。配信後に「料理好き」セグメントとして広告接触したユーザーが、他にどういった興味関心を持っているかどうか?をADHを用いて分析することができます。

※興味関心項目はGoogle広告のオーディエンスに基づきます。

 

TrueViewとGDN両方配信しているけど、重複ってどれくらいあるんだろう?

【DD】ADH_OL_2407

 

広告管理画面では、プロダクト横断での統合リーチの算出はできません。ADHを活用することで、プロダクト横断でのリーチ数と重複状況の可視化ができるようになります。

 

結局のところ、最適なFQ回数って何回?

【DD】ADH_FQ_2407

「FQ回数、何回で設定すべきなんだろう・・・」広告配信の際に悩まれる方はとても多いのではないでしょうか。ADHでは、広告管理画面では見ることができない、フリークエンシー回数別の広告効果分析ができます。結果を踏まえたFQ回数を設定することで、より効率的な広告運用にグッと近づくことが期待できます。

 

2:外部データを活用した分析

 

ADHでは、自社で保有しているファーストパーティーデータや、購買データや位置情報データ、TV視聴データなど、いわゆる”セカンドパーティーデータ”との突合分析ができます。あくまで一例ですが、以下のようなことを明らかにすることが可能です。


・購買データを活用して・・・広告出稿が購買にどのような影響を及ぼしたか?

・位置情報データを活用して・・・広告出稿が来店に寄与したか?

・TV視聴データを活用して・・・TVCMとデジタル広告の統合リーチは?

 

広告配信後は、CTRやCPC・完視聴率、そしてCV数(媒体CV)がどの程度だったか・・・という、デジタル領域に閉じた振り返りになりがちではないでしょうか。

外部データを掛け合わせた分析を行うことにより、「広告配信はその先のアクションにつながったのか?」「オンオフ統合でどのくらいのリーチを獲得できたのか?」までも可視化することができます。その結果は、新たな洞察が得られるだけでなく次回以降の施策プランニングにも活かすことができるでしょう。

 

 

◆まとめ

 

ポストクッキー時代において、持続的なマーケティング施策の推進を実現するGoogleのデータクリーンルーム"ADH"。現時点で一部の広告主・代理店、計測ベンダーにのみ提供されています。

CCIのデータ統合支援・活用サービス"Data Dig"では、豊富な知見をもとにご状況に応じた最適な施策提案をさせていただいております。ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 


>>お問い合わせフォーム|ポストクッキー時代のデータ統合支援・活用サービス『DataDig』

>>資料請求ページ|DataDig

 

<過去のプレスリリースはこちら>

>>CCI、「Data Dig」においてGoogle提供の「Ads Data Hub」を活用し、YouTube広告で新たな評価指標を用いた検証サービスの提供を開始

>>CCI、Googleが提供する「Ads Data Hub」を活用した広告効果の最大化支援サービスを開始

 

 

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