Ads Data Hubで切り開くYouTube広告の新たな評価指標とは
CCIデータプランナーの椎名です。
先日こちらのコラムにてGoogle社が提供するデータクリーンルーム(通称ADH:Ads Data Hub)の紹介をしましたが、今回は具体的な活用事例として、従来では捉えることができなかった動画広告接触ユーザーのその後の広告アクションや検索を通じた流入後の貢献度といったYouTube広告施策の波及効果の検証手法について解説します。
◆行動トラッキングの壁
従来のYouTube動画広告では、ユーザー行動の詳細なトラッキングが難しいため、リーチや完全視聴率といった単一の指標に基づく分析が主となっていました。
動画広告を見た後のユーザーアクションやリード獲得の効果を評価するためには、動画広告ログとユーザー行動データを統合して分析することが必要となります。
◆広告接触ログを元にした柔軟な集計が可能なADH
YouTube広告を含めた広告接触ポイントについては、Google広告の管理画面ツールにて確認することができましたが、YouTube広告の接触を起点にした効果の評価が困難でした。
しかし、ADHでは広告接触ログを元に柔軟にデータ集計できるため、YouTube広告による接触・非接触ユーザーの比較分析が可能になります。
◆YouTube広告による間接的な貢献を評価する指標
YouTube広告に接触したユーザーと非接触ユーザーの行動(検索流入・GDN配信の反応)を比較分析します。この結果、YouTube広告に接触した後のユーザーのCVRがより高いことが明らかになります。本評価指標を用いて動画広告施策の再評価やターゲットおよびクリエイティブごとの検証により、きめ細かな運用調整が可能となります。
◆データクリーンルームについてのお問い合わせ
データクリーンルームには決まった分析の型はなく、自由な軸での分析が可能です。であるからこそ、リテラシーのある専門人材による支援が必要となってきます。
CCIのデータ統合支援・活用サービス"Data Dig"では、Googleの提供する「Ads Data Hub」やAmazonの提供する「Amazon Marketing Cloud」などを活用した分析サービスを展開しており、適切なデータを適切なソリューションを用いて分析・可視化するための体制を用意しております。
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