Skip to content

Google広告の拡張コンバージョン対応が重要である理由とは?コンバージョン計測およびコンバージョン最適化配信に向けた対策を解説

CCIデータアナリストのGTです。今回のコラムでは、Google広告の拡張コンバージョンについて対応する重要性とメリットを解説します。拡張コンバージョンに対応することにより、Google広告のコンバージョン計測が精緻になり、その結果コンバージョン最適化配信の機械学習が進み、広告パフォーマンスの向上が期待できます。


■目次


 

拡張コンバージョンとは

拡張コンバージョンとはGoogle広告におけるコンバージョン計測対策の一つで、Cookie規制により欠損する可能性があるコンバージョン計測を個人情報を用いることで補完して計測する手法です。

 

昨今ですが、Cookieの規制によりコンバージョンの計測が精緻に行えない場合があります。その結果として、広告プラットフォームの機械学習の精度が低下、最終的に広告効果の低下が懸念される状態となります。

【DD】1046_enhanced_conversion_01

この対策として登場したのが拡張コンバージョンです。今回はGoogle広告における拡張コンバージョンについて解説を進めていきますが、拡張コンバージョンの概要としては、以下になります。

 

従来はCookieを用いて計測していたコンバージョン計測を、コンバージョン時に入力されたメールアドレスあるいは電話番号を追加シグナルとして送信することでコンバージョン計測を補完する

【DD】1046_enhanced_conversion_02

 

なお、この計測を実施するためには、ユーザー側に個人情報(PII)を活用することに対する同意が必要になります。このコラムでは詳細は触れませんが、以下のようなステップを踏む必要があります。特にステップ①のポリシー要件の部分は、クライアント様における法務ご担当部署とのご対応が必要になる点をご認識ください。

【DD】1046_enhanced_conversion_03

 

Google広告での拡張コンバージョンの設定方法

それでは拡張コンバージョンは実際にどの様に設定していくのか、解説します。

まず、Google広告の管理画面では、以下の設定を進める必要があります。

 

  1.  Google広告の管理画面にログインし、キャンペーンを選択します。
  2.  ツールボックスから「コンバージョン」を選択します。
  3.  「+」ボタンをクリックして新しいコンバージョンアクションを作成します。
  4.  コンバージョンアクションの詳細を入力し、拡張コンバージョンを有効にします。
  5.  必要な設定が完了したら、保存ボタンをクリックして設定を反映させます。

 

そして、これと別に実際のWebサイト(コンバージョンが発生するWebサイト)でも設定が必要になります。現状だと広告のタグを設置する場合、タグマネージャーを介して設置することが多い状態で、CCIでもタグ設置の大半はタグマネージャー経由となっています。

なお、CCIではGA4などの導入支援も行っていることから、Googleタグマネージャーによる導入支援も多く行っており、Googleタグマネージャーに関するコラムも多数公開しています。

 

GoogleタグマネージャーにおけるGoogle広告タグは以下の様に「コンバージョンリンカータグ」「User-Provided Data Eventタグ」「コンバージョンタグ」が存在しており、さらに「ユーザー提供データ」という変数を準備して対応する形となります。

【DD】1046_enhanced_conversion_04

以上のように、拡張コンバージョンは基本として従来から用意されているコンバージョンタグを改修しながら進める手法となります。

 

ただし、クライアント様のWebサイトは個々に構造が異なっているため、必要な追加情報(個人情報)を取得するためには、Webサイトの構造を把握しながらGoogleタグマネージャーの設定を進める必要があります

Data Digでは、これらのタグ設置、そしてタグに含めるべき情報取得に必要な変数の作成についても支援が可能です(サービス詳細は後述)。

 

【補足】

Google広告の拡張コンバージョンでは、「Automatic collection(自動収集)」と「Manual configuration(手動収集)」の2種類でPIIの取得を行う事が可能です。ただし、より精緻にPIIの情報を取得し、Google広告に送信するためには「Manual configuration」による対応を推奨します。

背景として、Automatic collectionはサイト構造による影響が発生すること、またサイト構造を何らかの理由で変更した際には動作しなくなる可能性があるためです。

 

「コンバージョン欠損対策」の着手によるメリット

今回紹介した拡張コンバージョンも含め、Data DigではCookie以外にPIIを活用したコンバージョン計測の対応を、「コンバージョン欠損対策」という形でサービス化しています。過去にData Digでコンバージョン欠損対策を行ったクライアント様では、以下のような効果が認められました。

【DD】1046_enhanced_conversion_05

  • 広告PF A社の広告配信:CPA(コンバージョン獲得単価)が28%安価に
  • 広告PF B社の広告配信:CPAが40%安価に

コンバージョン欠損を防止することでコンバージョン最適化配信の学習が進み、費用対効果の向上を実現しています。なお、この企業様ではこの実績を基に、他の広告PFでもコンバージョン欠損対策を進め、現在は広告プラットフォーム4社において対策を行った状態となっています。

 

 

なお、今回はGoogle広告の拡張コンバージョンを中心に解説を進めましたが、Data Digが用意するコンバージョン欠損対策は、複数の手法をサポートしています。

※下記の図における「Advanced Tagging」と「Conversion API(コンバージョンAPI) 」

【DD】1046_enhanced_conversion_06

 

今回ご紹介したGoogle広告の拡張コンバージョンに関しては「Advanced Tagging」によるタグ編集の対応となりますが、よりシグナルを強固でき、かつオフラインコンバージョン実績も広告PFに送信できる「Conversion API」による対応も支援が可能です。

どちらの対応が最適かは、クライアント様のビジネスモデルやデータ保有状況もお伺いしながらご提案を行った上で、コンバージョン欠損対策の実施を進めることが可能です。

 

 

「Data Dig」では、コンバージョン欠損対策の他にも、データクリーンルームやファーストパーティデータ活用など幅広い実績や支援をしております。ご興味のある方は以下のリンクからサービス資料をご覧ください。


>>コンバージョン欠損対策(コンバージョンAPI)|サービス概要ページ

>>その他各種サービスこちら|Data Dig

#コンバージョン欠損対策

  • #拡張コンバージョン