こんにちは、CCIでデータマーケティングの推進とプランナーを担当をしている三代(みよ)です。
Google Chromeにおけるサードパーティクッキーが廃止されることで今後のデジタル広告においてはダイレクト系広告主様を中心にコンバージョン獲得効率の悪化が懸念されます。
本コラムでは一般的な改善方法の整理と具体的な対策プランをご紹介させていただきます。
■目次
一般的なデジタル広告 (運用型広告)におけるコンバージョン獲得効率の改善方法
デジタル広告における獲得効率を改善させる方法は各種様々な対応がこれまで取られてきました。
- ①広告プラットフォーマー軸での改善
- 広告プラットフォーム、広告ターゲティングの最適化
- 広告運用・キャンペーン設計周りの改善
- 最適化機能の活用
- タグマネジメント、計測周りの設計・構築
- クリエイティブの改善
- ②サイト改善(自社サイトの改修)
- サイト内のUIや導線を設計の改善
- ユーザーアクションのプロセスの改善
- CVのハードルの改善
- CTAの出現回数
- CVポイントの拡大
- ③サイト改善(外部ツールやサービスの導入)
- LPOツール(ランディングページ最適化)
- EFOツール(エントリーフォーム最適化)
- 離脱防止ツール
冒頭にも触れましたが、Google Chromeが発行するサードパーティクッキーが2025年初頭に廃止を予定しており今後の対策の中でも広告プラットフォーマー軸の改善はより重要度を増しております。
次の項目では広告プラットフォーマー軸での具体的な解説ができればと思います。
クッキーレスによる今後の影響
Google Chromeが発行するサードパーティクッキーが廃止されることで以下のような影響が考えられます。
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コンバージョン計測
- これまでサードパーティクッキーによるタグを発火した計測方法によりコンバージョン件数をカウントしておりましたが廃止によってシグナルの取得が難しくなり大きな欠損が発生いたします。
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- 具体的な対策ソリューション
- コンバージョン欠損対策(コンバージョンAPIなど)の導入
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- Privacy Sandbox(プライバシ―サンドボックス)を実装している広告プラットフォームの利用
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- 共通IDを実装している広告プラットフォームの利用
- Googleアナリティクスで代表されるようなアナリティクスツールでの計測
- ターゲティング
- サードパーティクッキーの廃止により配信ボリュームの減少や類似拡張ターゲティングやリターゲティングの精度が大きく悪化することが想定されます。結果として広告投資対効果の悪化が懸念されます。
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- コンテキストターゲティング
- クッキーは”人”に対して広告の配信や分析をするのに対して、コンテキストターゲティングは”掲載面や枠”に対して広告を露出するので基本的にはサードパーティークッキーの影響を受けない点が注目をされております。最近はAI(人工知能)が解析し、広告主のブランドやサービスとメディアの記事や画像とマッチしたメディアを選別しているため、ブランド棄損によるリスクの軽減も注目されております。
- 詳細は過去のコラム クッキーレス対策で検討すべきデジタル広告とは?コンテキストターゲティングの有用性を解説 にて詳しく解説しております。
- 共通IDを実装している広告プラットフォームの利用
- Privacy Sandbox(プライバシ―サンドボックス)を実装している広告プラットフォームの利用
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広告最適化
- 広告配信や自動入札における最適化の精度が大きく低下することが予想されます。例えばコンバージョン最適化機能は広告主様のサイトの成果地点にタグを設置して(クッキーを発火させて)最適化に向けた教師データを取得しておりましが、今後は同様の手法でのデータの取得が難しくなるため最適化機能の精度が大きく悪化する可能性があります。
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- 具体的な対策ソリューション
- こちらも同様で共通ID、ファーストパーティークッキー、Privacy Sandbox(プライバシ―サンドボックス)を利用したフリークエンシーキャップや広告最適化機能を実装したプラットフォームを利用することで従来に近い広告運用が可能となります。
CCIが提供する具体的な対策サービス
CCIではクッキーレスに対応した2つの対策サービスを提供しており、以下ご紹介させていただきます。
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- 対象企業
- 特徴
- 特典
- 本サービスの提供開始に際し、Google広告利用をご検討の広告代理店様を対象に先着10社まで無料でサードパーティクッキー廃止による影響診断を提供いたします。
- その他
- Google、Meta、Amazon、X (旧Twitter) 、SmartNewsなど主要広告プラットフォーム毎にプランをご提供しております。プラン詳細はコチラより
※参考:Google広告プラン※
- 対象企業
- 広告主様、広告代理店様、メディア企業様、データホルダー様
- 特徴
- サードパーティクッキー廃止に対応したデータ計測・収集から具体的な活用支援、さらに必要なソリューションの導入・開発まで一気通貫で対応
- アナリティクス支援(GA4など)
- コンバージョン欠損対策 (CAPI)
- ファーストパーティーデータ活用(データ収集、統合、広告活用、分析)
- データクリーンルーム導入、分析支援
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- CCIでは2024年7月2日(火)よりデジタル広告における事業成果に基づく精緻なコンバージョンデータを活用した機械学習機能を最大化するサービスの提供をしております。
- コンバージョン欠損対策を進めている広告主様においてはコンバージョンAPI導入後においても具体的な広告コンバージョンを事業成果にヒットする形でKPIの達成および広告効果の可視化を実現することが可能となります。
- また、広告主様がお持ちのCRMデータを活用してデータの収集・統合段階から具体的な広告の運用支援まで一気通貫でサポートが可能となります。
- その他、以下コラムでも解説しております。
最後に
いかがでしたでしょうか?
本コラムを通じて自社で保有している顧客データや会員データのアップデート、現在運用している運用型広告の改善にお悩みの企業様がいましたら是非お問い合わせをお待ちしております。
CCIでは広告ターゲティング、広告効果分析、広告最適化、コンバージョン欠損対策など様々な対策をご提供しておりますのでご興味のある方はぜひお問い合わせお待ちしております。
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